カマキリの年齢について!何歳か見分ける方法はあるの?

寿命

カマキリの年齢を見分けることはできるの?
という質問のようなものも
時々見かけます。

実際に、私が勤務先のお店で
カマキリを飼育していた際に
「このカマキリ、何歳なの?」と
子供に聞かれたこともあります。

では、カマキリが何歳なのかどうか
見極める方法はあるのかどうか、
その点についてのお話を
していきたいと思います。

そもそもの話から…

まず、そもそもの話をするのであれば
人間で言うと、カマキリは「0歳」です。
ほぼすべての個体が「0歳」です。
それ以上の年齢のカマキリはまず、存在しません。

と言うのも、カマキリの寿命は
人間から比べると
非常に短いものになっており、
生まれてから1年も生きない個体が
ほとんどになります。

そのため、カマキリはほぼすべての個体が
「0歳」であり、それ以上の年齢のカマキリは
存在していません。

春先に卵から孵化して、
夏にかけて脱皮を繰り返して成長していき、
秋~冬にかけてその一生を終えていく、
というのがカマキリの基本的なスタイルに
なります。
飼育環境下のカマキリの場合は、
さらに長く生きるようなケースもありますが、
それでも冬を超えるのが”限界”というレベルであり、
生きて翌年の春ぐらいまでになります。

ギリギリ(人間で言う)1歳になるような個体は
いるかもしれませんが、
そういうことは滅多になく、0歳のまま
寿命を終えてしまうカマキリがほとんどに
なるかと思います。

成虫か幼虫か見分けることはできる

上でお話した通り、
カマキリは1歳になることなく、
その寿命を終えていきます。

ですが、成虫なのか幼虫なのかどうか、は
見極めることはできます。

昆虫の幼虫・成虫と言えば、
その間に、さなぎになったり、繭になったりして、
成虫になる、というのをイメージする人も
多いと思いますが、
カマキリは、そうではありません。

カマキリは幼虫⇒成虫に直接変化する
タイプの昆虫になりますので、
「さなぎ」や「繭」の状態はありません。

幼虫は幼虫でも、さらに何段階か分類が
ありますが、幼虫・成虫の一番簡単な見分け方と
しては「翅」があるかどうか、ということになります。

カマキリが飛ぶ、というイメージは
あまりないかもしれませんが、
カマキリには「翅」が存在しており、
一応、ある程度飛ぶことができます。

この「翅」がカマキリが成虫か、幼虫かを
見極めるポイントとなります。

と、いうのもカマキリは
「成虫」にならないと翅が完成せずに、
飛ぶことができないので
「翅」が存在している個体は
既に「成虫」になっている、ということになります。

逆に翅がないような場合は「成虫にはなっていない」ことを
示します。
この状態のカマキリは、途中で何かあって命を落とすなど
不慮の出来事が無い限りは、あと数回脱皮を行い、
成虫になっていきます

カマキリの種類によって違いは?

カマキリには色々な種類が存在しています。
日本でよく見かけることのできるカマキリは
「オオカマキリ」や「ハラビロカマキリ」
「チョウセンカマキリ」あたりでしょうか。

これらのカマキリによって違いはあるのかどうか?
という点ですが、
まず、寿命に関しては、どのカマキリも基本的には同じで、
1歳に満たない年齢で命を落としてしまいます。
何年も生きるようなカマキリは
少なくとも日本には存在していません。

また、翅の部分のお話になりますが
こちらに関しても、どのカマキリも基本的には
成虫になるまでは翅が完成しない、というのが
基本になりますので、
これも、オオカマキリであろうと、
チョウセンカマキリであろうと、ハラビロカマキリであろうと、
関係のないことです。

翅があれば成虫、
翅がなければ幼虫。
イレギュラーな場合を除いて
そう判断して良いと思います

色で年齢は分かるの?

カマキリの身体の色で年齢は分かるのかどうか。

これに関して言うと、”色”では
年齢を見分けることはできない、
ということになります。

カマキリの色は、
カマキリの種類によっても異なりますし、
例えば、同じオオカマキリでも
緑色の個体と褐色色の個体があります。

これに関しては年齢は関係なく
緑のカマキリはずっと緑、
褐色のカマキリはずっと褐色、
ということになります。

決して、緑色のカマキリの色が
落ちてしまって褐色に
なっているわけではない、と
いうことですね。

カマキリによっては緑色が存在しなかったり、
褐色の方がメインだったり、
逆に緑色がほとんどだったりと、色々ありますが、
少なくとも、年齢によって色が変わる、だとか
そういうことではありません。

強いて言うのであれば、
元々の色が少し悪くなってくる…
ということはありますが、
それでも、緑は緑、褐色は褐色のままであり
大元の色が変わる、とかそういうことはないのです。

季節的に判断するのが一番楽

気候の条件やカマキリの種類に
よっても色々と変わってきますが
結局のところ、季節で判断するのが
一番早いかもしれません。

脱皮する時期はカマキリによって違いますが
春は生まれたばかり、
夏の初めは成長段階、
夏の終わり~秋に成虫、
秋のおわりから冬は、弱っていく…
という感じです。

強引に人間風に例えてしまうのであれば、
春は子供
夏は学生
夏のおわりから秋は社会人
秋のおわりに定年
冬はおじいちゃんおばあちゃんみたいな
イメージになるでしょうか。

カマキリによって寿命は前後しますが
このように、人間に例えてみると
非常にその寿命は短めである、
ということが分かると思います。

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