ナンヨウカマキリとは?小笠原諸島だけで見かけられるカマキリ!

カマキリの種類

ナンヨウカマキリは、
日本においてはほとんど見かけることのできない
希少なカマキリで、
小笠原諸島にのみ、現在は生息しています。

私も実物を見たことは
当然、ありません。
本州だとか、そういった地域にいるわけではなく
本当に限られた場所にしか存在していないカマキリ、
ということになります。

そんな「ナンヨウカマキリ」とは
一体どのようなカマキリなのでしょうか。
実際に出会える方は少ないとは思いますが、
ナンヨウカマキリの色々な情報を
まとめてみました

非常に珍しいカマキリ

日本ではオオカマキリやチョウセンカマキリ、
ハラビロカマキリあたりをよく見かけますが、
他のカマキリはそれほど多く見かけることは
できません。
ウスバカマキリやヒメカマキリ、ヒナカマキリなど、
それほど多く見かけることのできない個体もいますし、
それよりもさらに見かけにくい種類も存在しています。

「ナンヨウカマキリ」もその1種で、
ヒメカマキリだとかヒナカマキリだとか
そういう種類以上に、見つけにくい、
限られた場所にしか存在しない種類と
なっています。

どこに生息しているの?

一応、日本にも生息していますが、
全国各地で見かけることができる、
というような種類ではなく、
上でも少し書いたように、
小笠原諸島でのみ見つけることが
できる種類になっています。

今後、持ち込まれるなどして
変化する可能性は当然0ではありませんが、
現時点ではごく一部の限られた離島でしか
見つからない、という非常に貴重な
カマキリになっています
(父島でも生息している?という情報もあります
(今はいないとかなんとか…))

元々は日本に生息していたカマキリではなく、
何らかの物資に紛れて南側から持ち込まれた
可能性が高い、と言われているそうですね。
国外ではオーストラリアなどに生息しているカマキリです

見た目の特徴は…?

見た目の特徴としては
なかなか難しい部分もありますが
前脚の付け根の部分の色や、
背中から見たときのフォルムなどが
見分けるポイントになるでしょうか。

ただ、この辺りは個体数が少なく
なかなか実際に見ることも
難しいので、
パッと見てすぐに「あ、ナンヨウカマキリ!」というのは
難しいのも事実です。

何を食べるの?

ナンヨウカマキリも、他のカマキリと同じ
肉食の昆虫で、
急に草食だったりだとか、そういうことはありません。

他の生きている昆虫などを捕食して
食べる、ということになります。

飼育環境下では、生きていない肉
(ソーセージとか鶏肉とか)も食べてくれますが
そのためにはナンヨウカマキリに獲物として
認識してもらう必要があります。

これはどういうことかというと、
カマキリはナンヨウカマキリに限らず
”生きているもの(動いているもの)”しか
エサとして認識しない、という習性を
持っています。

そのため、ソーセージだとか、そういったものを
ナンヨウカマキリのいるカゴに放り投げておいても
当然、ソーセージは自分から動き出したりしませんから
ほとんどの場合、ソーセージを食べるようなことはありません
(あるとすれば偶然、何らかのはずみでカマキリの口と
ソーセージが接触してしまった場合ぐらいでしょうか)

エサとして与えるためには
カマキリの視線の前でソーセージなどの餌を
動かしてあげる必要があります。
爪楊枝などにさして、餌となるものを
動かしてあげれば、カマキリも餌と認識して
それを捕食してくれます。

ナンヨウカマキリを飼育するような機会は
少ないとは思いますが、ナンヨウカマキリも含め
カマキリを飼育する場合には、とても大事なことの
ひとつになりますから覚えておきましょう。

サイズはどのぐらい?

ナンヨウカマキリのサイズとしては、
オオカマキリやチョウセンカマキリなどの
よく見かけるタイプの個体とは異なり、
若干サイズの小さなカマキリに
なっています。
大体コカマキリぐらいでしょうか。

とは言え、他の昆虫と比べると
ある程度のサイズはありますし、
カマキリを普段あまり見かけないような人であれば
ナンヨウカマキリの成虫を見かけても
十分その迫力は感じるのではないかと思います。

寿命はどのぐらい?

これは、他のカマキリと特別変わるような部分はなく、
ナンヨウカマキリも他のカマキリと同じように
短命の昆虫になっています。

春ごろに孵化して、カマキリの一生が始まり、
ナンヨウカマキリも、夏にかけて、何度か
脱皮を繰り返して成虫へと成長していきます。
成虫になったあとは、夏~秋にかけて、
ピークを迎えて、そのあとは交尾活動などを
行い、秋~冬にかけてその一生を終えていく、
というスタイルです。

冬~春は卵の状態で過ごし、
春になるとまた次のカマキリが誕生する…

それの繰り返しになります。

もちろん、全てのナンヨウカマキリが
同じタイミングで命を落とすわけでは
ありませんから、個体によって
その生まれるタイミングも、最後を
迎えるタイミングも異なってきますが、
いずれにせよ、ナンヨウカマキリが
何年も生き続けたりだとか、
そういったことはありません。

飼育環境下で気温を調節しながら
エサもしっかりと与えていれば
ある程度長生きする可能性もあり、
場合によっては次の春ぐらいまで
ギリギリ生きることができる個体も
いますが、それでも、やはり、
長生きできるような身体の作りに
なっていませんから、そこで、限界を
迎えてしまいます。

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