カマキリに寄生する虫・ハリガネムシについて！危険性はないの？

ハリガネムシとは…
基本的に水辺に生息する細長いヒモのような生き物です。

このハリガネムシがカマキリやバッタ、カマドウマ
などの中に寄生し、成虫になるまでの時を過ごします。

そして、成長したハリガネムシや宿主を水辺に
誘導するなどして、体外へと出ていくのです。

と、いうことはカマキリにはハリガネムシが…？
何らかの拍子に外に出てくる…？

結論から言うと、
全てのカマキリがハリガネムシに寄生されているわけでは
ありません。

私が飼育したカマキリは
ほとんどの個体で、ハリガネムシは出てきませんでした。
（おそらくそもそも寄生されていなかった）

まず、小さい虫に捕食されて、その後に
寄生された虫を食べることにより多くのカマキリが
寄生される、と言われています。

と、いうことで寄生されているカマキリもいれば
そうでないカマキリもいる、ということです。

寄生されていた場合の基本

寄生されていた場合の基本

寄生されていた場合は
カマキリが弱った時や
水辺を察知した時に、
カマキリのお尻の部分あたりから
ヒョロヒョロと長い物体が出てきます。

そうです、生きているハリガネムシです。
実際にその瞬間を見たことはありませんが、
かなり気持ちの悪い光景です

ハリガネムシが出て行ったカマキリはどうなるか？

多くは次第に弱っていき、
そう長くないうちにカマキリは亡くなってしまいます。

飼育下以外では水に誘導されてしまうので、
そのまま亡くなってことがほとんどのようです。

そして、ハリガネムシは
人間の爪から人間にも寄生し、害を及ぼす、
そう言われています。

そう聞くと　コワッ！カマキリ飼育したくない！
ってなりますよね。

でも大丈夫です。

嘘です。ただの都市伝説です

ハリガネムシは捕食されるのを待ち寄生するので
基本的に自分から寄生することはありませんし、
爪の隙間から寄生！などという芸当もできません。

ごく一部で事故のような事例は（爪から入るとかではなく）
あるようですが、
基本的にカマキリから出てきた成虫に何かされる、と
いうことはありません。
ただ、気持ち悪い　というだけですね

勿論、カマキリから出てきたハリガネムシを
食べたりしたら、体内には入られてしまうので
くれぐれも食べないでくださいね？

ハリガネムシの対処法

出てきている途中
ハリガネムシがカマキリから出始めたのに気づいても、
無理にカマキリからハリガネムシを引き剥がしたりせず、
そのまま放っておいて下さい。
下手に何か人間が手を加えると、カマキリを傷める
原因になります。

出てきたハリガネムシは…
出てきたハリガネムシは処分してしまいましょう。
そのまま外に放り投げてしまったりすれば
大丈夫です。
ただ、むやみに触ったりは念のためしないようにしましょう。
爪から体内に侵入して、、というのは都市伝説なので
気にしないで大丈夫ですよ。

ハリガネムシが出たあとのカマキリ…
前に別の記事でも書きましたが、
寄生虫が体内から出てしまったカマキリは
急激に弱ってしまうことがほとんどです。
そして、一度弱り出したカマキリを助けることは
人間には出来ません。
最後まで優しく見守ってあげるぐらいしか方法はないですね…。

必ず寄生虫はいるの？

寄生虫がいる個体は一部です。
街中で見かける様なカマキリの多くは寄生虫がいないことが多いです。

やはり緑の多い環境で暮らしているカマキリの方が
水や捕食した虫などを介して寄生されることが多いです。

また、ハラビロカマキリの方がオオカマキリより
寄生されている可能性が高いみたいですね…。

ちなみに、私の飼育したカマキリ８匹で言うと
寄生されていた割合は８分の１でした。
と、いうことで、寄生されている方が、
このあたりのカマキリは少ないのではないでしょうか。

ただ、０ではありません。
そういうのが苦手な人にはあまりおすすめはできませんね…
やはり気持ち悪いと思うので…。

見分け方は？

ハリガネムシが体内にいるのかどうか、
確実に見分ける方法は基本的にはありません。
水につけるなどすると、
ハリガネムシが出てくることはありますが
それをやってしまうと、
カマキリが急激に弱って、
最終的に命を落としてしまう可能性がありますから
興味本位でそういったことをしないようにしましょう。

お腹の部分が大きいだとか
そういったことはあまり関係がないのと、
胴体の部分がくねくね動いていても
ハリガネムシがいるから、だとか
そういうわけではありません。