カマキリのさなぎってどんなカタチ?よくある勘違いを解説!

飼育

カマキリのさなぎってどんなカタチなの?

と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
確かに、昆虫と言うと
幼虫⇒さなぎ⇒成虫の順番で
姿を変えて行き、やがてその寿命を終える…
という流れを思い浮かべる人も多いかと思います。

ですが、カマキリの幼虫だとか
カマキリのさなぎだとか
そういったものについては
あまり知らない人も多いかと思います。

今回は”カマキリのさなぎ”についての
お話をしていきたいと思います。

カマキリの蛹は存在しない?

まず、いきなり結論を言ってしまうと、
カマキリのさなぎ、と言うものは
”存在していません”

つまり、
カマキリに蛹などというものは
ない、ということになりますね。

では、どのように成長していくのか。

カマキリに限らず、昆虫は
さなぎを経て成虫になるものと
さなぎの形態を経ずに
成虫になるものが存在しており、
カマキリはこのうちの後者、
つまりは成虫の段階を経ることなく
成虫になる昆虫だということです。

こういった、
さなぎの形態を経ずに成虫に
なる昆虫のことを
不完全変態 と呼びます。

そのため、カマキリのさなぎは
存在していません。
いるのは幼虫か成虫か、
あるいは卵ということになります。

昆虫だと、ついつい「さなぎになる」という
イメージを抱いてしまうかもしれませんが
必ずしも昆虫はさなぎになるわけではなく
カマキリのように脱皮だけを繰り返しながら
成長していくタイプの個体もいるのです。

どうやって成長しているの?

では、カマキリはさなぎに
ならずにどうやって成長しているのかと言うと
”何回かにわけて行われる脱皮”になりますね。

カマキリは生まれてから脱皮を繰り返して
大きくなっていき、やがて成虫になります。
そのため幼虫⇒成虫の流れになっており、
さなぎの形態をとらずに成虫になります。
さなぎとは違い、脱皮は1日かからずに終わりますから、
さなぎになる昆虫とは違い、
成長過程でも常に行動を続けるのが特徴になりますね。

時々、脱皮で失敗してしまうこともあるので、
カマキリにとって、脱皮は命がけの行動でもあります。

脱皮のタイミングは個体によって
それぞれ異なります。
もしも飼育中のカマキリが脱皮を
始めた場合、人間が変にちょっかいを出すと
失敗する可能性がありますから、
むやみに手を出さずに、見守るスタンスで
やっていくのが一番良いかと思います。

変に邪魔をすれば、カマキリにとっての
負担になってしまいますからね。

蛹を見たことがある?

え?でも?カマキリの蛹を見たことがあるけど!
という人もいるかもしれません。

恐らく、それはサナギではなく
卵と勘違いしているものと思われます。
カマキリの卵は、見る人が見れば
昆虫のサナギのように見えるような
カタチをしています。

カマキリはさなぎにはなりませんから
「カマキリのさなぎを見た!」という場合は
上で書いたように「孵化する前の
カマキリの卵」のことを言っているか、
他の昆虫のサナギをカマキリのものと勘違い
しているか、そのどちらかになってくる
かと思います。

どの種類でも同じ?

世界中には色々なカマキリがいますが
基本的に、カマキリはさなぎにはなりません。
オオカマキリであっても、ハラビロカマキリであっても
チョウセンカマキリでも、コカマキリでも
それは変わりません。

どのカマキリであっても、
卵から生まれて脱皮を繰り返しながら成長していき、
最終的に成虫になります。

他にもさなぎにならない昆虫はいる?

カマキリ以外にもさなぎにならずに
幼虫⇒成虫になる昆虫もたくさん存在します。
カマキリだけが特別なわけではなく
昆虫の世界では、特に珍しいことではないのです。

さなぎになって成虫になる昆虫もいれば
さなぎにならずに成虫になる昆虫もいる、
ということですね。

例えば、バッタなんかも、
さなぎにならずに成虫になる昆虫の一種です。
カマキリと以外と似通った部分もあり、
バッタもカマキリと同じように
何回かに分けて脱皮を行っていき、
最終的に成虫になる、という
生き方をしています。

と、いうことで、サナギにならない、
というのはカマキリにとって
何も不思議なことでは
ありませんし、心配する必要の
あることではありません。

サナギになる種類はいるの?

世界中にはあらゆるカマキリが
存在していますから全てを
確認できたわけではありませんが、
少なくとも、日本国内に生息しているような
カマキリたちは、サナギになるようなことはなく
先ほども書いたように、脱皮を何度も何度も
繰り返していき、最終的には成虫になる、という
道筋を辿って行くカタチになります。

オオカマキリやチョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどの
メジャーな種類もそうですし、
ヒナカマキリや、コカマキリ、ウスバカマキリなど
そういった種類であっても、サナギになって
成虫のなるというカマキリは存在していません。

まとめ

色々と書いてきましたが
カマキリにサナギというものは存在していません。
卵からたくさんのカマキリの幼虫が出てきて
その中から過酷な自然を生き抜いた個体が
脱皮を繰り返していき、
最終的には成虫になる、という流れですね。

なので、カマキリにサナギは存在せず、
カマキリのさなぎ、という言葉を
聞かないのです。

カマキリ以外にも先ほど紹介した
バッタなどなど、さなぎの形態を通らずに
そのまま成虫になる昆虫というものも
結構多いものです。
昆虫は昆虫でも、色々なタイプの昆虫が
いる、ということですね。

よくよく考えれば、
あのカタチでサナギになるのも、
確かに少し無理な気もしますよね笑

タイトルとURLをコピーしました