カマキリの卵が孵化しない理由として考えられる理由は何?

基礎

カマキリの卵が孵化しない…!

そんなこともあるかと思います。

カマキリは卵から生まれてきますが、
卵があっても、必ずしも「孵化」するとは
限りません。
場合によっては孵化しないまま…
と、いうことも実際にあるのです。

せっかく飼育していたカマキリが
産卵したのに、そこから子孫が生まれなかった…
となると、寂しい気持ちになる人も
いるかもしれませんが、
「どうして」卵からカマキリが
生まれてこないことがあるのでしょうか。

その原因を解説していきたいと思います。

そもそも卵はいつ孵化するの?

そもそもカマキリの卵はいつ頃孵化するのか。

基本的にカマキリの卵が孵化する時期は
4月~5月あたりの”春”になります。
カマキリの種類や、卵のある環境、
その年ごとの気候などによって、このあたりは
若干前後する可能性もありますが、
大体の場合は、このあたりの季節に孵化します。
(飼育環境下の気温が高い部屋に卵を設置していた場合、
冬のうちに孵化してしまうようなケースもあります)

ですが、カマキリの卵は必ずしも孵化する、とは
限りません。
場合によっては何も生まれないまま…
と、いうこともあるのです。

中身が既に空のケース

自分で飼育していたカマキリが
卵を産んで、ずっと近くで見て来た…!という場合なら
ともかく、春先などに外を散歩していて
カマキリの卵を見つけたから回収した!
と、いう場合に関しては
「既に中身は孵化して、外に出てしまっている状態」で
あることが考えられます。

この場合、当然、既にカマキリは生まれて、
その卵から出て行ってしまっているわけですから
何日待とうと、何か月待とうと、カマキリが
中から出て来ることはありません。
(むしろ、出てきたら怖いですよね笑)

元々中身が存在しないケース

あまりイメージが湧かない人もいますが、
カマキリは「何もしていない場合でも卵を産む」
昆虫です。

これは、どういうことかと言うと、
オスと接点を何も持っていなかった場合でも、
メスのカマキリは産卵自体はする、ということです。

が、当然のことながら
メス単体では子孫を残すことはできませんから、
そのカマキリから生まれた卵は
卵ではありますが”中身が最初から存在していない状態”です。

このため、何日待とうと、何年待とうと、
その卵からカマキリが生まれて来ることはありません。

これも、なかなか見分けは難しいとは思いますが、
シーズンを過ぎても生まれてこない場合は、
一つの可能性として考えられることになります。

何らかの理由でうまく育たなかった

産卵された卵に、ちゃんと中身が
あったとしても、
それが必ずしもうまく孵化するとは限りません。

場合によっては、途中で何らかのトラブルが
発生したり、うまく育たなかったりして、
カマキリが孵化するはずの時期になっても
孵化しないようなことは実際にあります。

このあたりは、気を付けていても、
確実に回避することは難しい部分になります。

・卵がある場所の環境
・外部から余計な刺激を与えていないかどうか
・産卵時の状況

などなど、色々な要因が重なるため、
100パーセントカマキリの卵を無事に
孵化させることは難しいです。

このように、”確実に中身があるはず”であっても
”絶対に孵化する”とは限らない、というのが
現実になります。

孵化が遅れている可能性も

単純に卵が孵化するのが遅れているだけの
可能性もあります。
基本的には、4月以降ごろから、順次孵化していきますが
カマキリの卵があった場所や
その卵自体が産卵された時期など、
色々な条件が重なり、
孵化する時期は、卵によって異なります。

全世界に存在するカマキリの卵が
一斉に同じタイミングで孵化するわけでは、
当然、ありませんので、
若干遅くなることもあれば、早くなることもあります。

もしも無事に孵化させたい、ということであれば
変に早とちりしてしまったりするのではなく、
焦らずに、しばらく「様子を見る」ということも
大切になります。
くれぐれも早とちりして、
”このままにしておけばちゃんと孵化するはずだった卵”を
荒らしてしまわないように、注意しましょう。

孵化しない場合はどうすれば?

カマキリの卵がいつまで経っても
孵化しない場合はどうすれば良いのでしょうか。
下記にポイントをまとめておきます。

・しばらく待つ
まずは、焦らずにしばらく待ってみてください。
カマキリは生き物ですから、全てのカマキリが
同じ日に生まれるわけでも
決められたパターン通りに行動するわけでもありません。
必ず”不規則”な部分が存在します。
先程書いたように、”孵化するはずだった卵”を壊してしまったり
しないように、まずは「ある程度待つ」ことも大事になります。

・それでも孵化しない場合は?
余裕をもって余裕を見てみても、”孵化”しなかった場合に
関しては、おそらくは残念ながら
「中身が最初から存在しなかった」か
「成長の過程で何か失敗する原因があり、ちゃんと生まれることができなかった」
と、いうことになります。
そのため、最終的には処分をするか、自然に返すかしか
無くなりますが、
「万が一」これから生まれる可能性が0ではない、と考えるのであれば、
自然環境下(カマキリが生息できそうな場所)に卵ごと、
そっと置いてくるのが良いでしょう。

・次回に備えて
もしもまた、カマキリの卵の孵化にチャレンジしたい!
という場合は、
失敗を生かすためにも”今回はどこが良くなかったのか”
ということを、頭の中で考えることも、大切ですね。

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