カマキリから出てくる細長い虫の正体は?危険性は?

基礎

カマキリから
「細長い虫」が出てきたのを見たことがある人、
もしくは「今、飼っているカマキリから
細長いのが出てきたんだけど…」という人も
いるかと思います。

この”細長い虫”
初めてみるととても不気味だと思いますし
いったいこいつは何なんだ!?と思う人も
いるはずです。

カマキリの本体なのかな?だとか
気持ち悪い!だとか
色々あると思いますが
パニックにならずに、正しい情報を
知っておきましょう!

細長い虫の正体は?

カマキリから出てくる
細長い虫はいったい何なのか。

これは…カマキリの本体、、、ではありません
カマキリとは全く別の生き物で、
「ハリガネムシ」という名前の
寄生虫になります。

カマキリの中には、この
ハリガネムシに寄生されている個体もあり
カマキリが弱って来たり、
条件を満たしたりすると
ハリガネムシが寄生しているカマキリの
体から飛び出して
出てくることがあるのです。

寄生虫…
と言われると気持ちわる!と思うかもしれませんし
不安に思う人もいるかもしれません。

詳しく解説していきます

人間は寄生されたりしないの?

ハリガネムシは人間に寄生
することはありません。
この点は安心してください。

時折、”爪と指の隙間から
中に入り込んで寄生する”なんて
話も出ていますが
これは都市伝説であり
実際にはそのようなことは
ありませんので、怖がらなくても大丈夫です。

人間がこのハリガネムシに寄生されて
健康被害が出てしまったり、
カマキリと同じように操られてしまったり
そんなことはありませんから、
過剰に心配しなくて大丈夫です。
ただ、気持ち悪い!というだけですね。

もちろん、わざとハリガネムシを
食べたりすれば
健康被害が出る可能性も
(おそらく消化されるでしょうけれど)
ありますから、そういう
変なことはしないことをおすすめしますが
普通にしていればハリガネムシが
人間に害を与えたりする、ということは
考えられにくいですから、
あまり心配する必要はありません

カマキリはどうなるの?

この細長い虫=ハリガネムシに
寄生されていたカマキリは
どうなってしまうのか。

ハリガネムシが出てくるタイミングに
関してはいろいろな条件があるので
異なりますが
もしもカマキリが生きているうちに
カマキリから寄生していた
ハリガネムシが出てきてしまった場合に
関しては、寄生されていたカマキリは
多くの場合、衰弱してしまい、
亡くなってしまう可能性が高まります。

必ずしも命を落とすとは限りませんが
寄生虫が出てくるとそうなって
しまう可能性が高い、ということに
なります。

ハリガネムシが出てきて
カマキリが弱ってきてしまった場合に
関しては、人間にできることは
残念ながら何もありません。
ハリガネムシの対処(後述)をしたあとは
カマキリに関しては生きているのであれば
今まで通り普通に飼育をする、
ということしか対処法はありません。

弱ってきてしまった場合に関しては
残りの時間を大切にしてあげること…
ぐらいになりますね。

出てきたハリガネムシはどうすれば?

カマキリから出てきた
ハリガネムシはどうすれば良いのでしょうか。
基本的には、上でも書いたように
ハリガネムシ自体は人間に害を
与えるようなものではありませんが、
とは言え、気持ち悪いと思います。

そのため、処分してしまうのが
一番良いかと思いますね。
ごみ袋などに入れて処理してしまっても
良いですし、
外に放り投げておいても、
ハリガネムシはそのうち勝手に
息絶えます。

そのままにしておくと
さすがに気持ち悪いと思いますから、
つぶすなどして処分するか
生きてるまま捨ててしまうか
(生きてるまま捨てるなら
ビニールで密封するなどしておいてください)
外に逃がしてしまうか、
になるかと思います。

なお、薬剤を使って退治する場合、
カマキリにその薬剤がついてしまわないように
気を付けましょう。
カマキリも害虫駆除系のスプレーなどが
直撃すれば、無事ではすまない
可能性があります。

寄生されているかを見極める方法は?

カマキリが寄生されているかどうかを
確実に見極める方法はありません。

すべてのカマキリが”細長い虫”に
寄生されているわけではありませんから
寄生されている個体とそうでない個体が
いるのですが普段の行動や
見た目からそれを確実に
見極める、ということになると
難しいです。

水につけたりすると
ハリガネムシが出てくる、とも言われていますが
それをやると、結局、カマキリが
弱ってしまいますから
カマキリを傷つけずに確認する、という方法が
ないのも事実になりますね。

飼育上の対処法は?

ハリガネムシの寄生に関しては
正直なところ「対処法」と言えるような
対処法がない、というのが事実になりますね。

飼育を始めた際から寄生されている場合は
どうにもなりませんし寄生している
ハリガネムシを取り除いたりすることも
できません。
ハリガネムシが出てきてしまった後に
カマキリが弱るのを回避するのも難しいでしょう。

卵から生まれた時点から
飼育している場合は、
ハリガネムシの生息地などを
避けることでカマキリを
守ることは十分可能ですが
外で捕まえたカマキリだとか
そういったカマキリは
既にハリガネムシに寄生されてしまっている
可能性も十分にあるために、
どうにもならないことも多いです。

タイトルとURLをコピーしました