カマキリはどんな壁面でも登ることができるの?

基礎

カマキリは壁面でも登ることができる生き物で、
色々な場所を器用に登っていきます。

自然界でも木を登ったり、
建物の壁に張り付くようにしていたり、
色々な場所を登っているのを見かけることができると思いますし、
飼育環境下でも、
虫カゴの中を登ったり、
家の中でかごの外に出してあげたりすると、
壁を登ったり、色々な行動を見せてくれます。

では、カマキリはどのような壁でも登ることが
出来るのでしょうか。
この点について解説していきます。

どうして色々な場所を登れるの?

当然のことですが、人間はカマキリのように
壁に貼りついたりすることはできません。
カマキリと同じような行動をすれば、
当たり前のことではありますが、
滑り落ちてしまいます。

カマキリがそうなってしまわない理由としては
カマキリの脚の仕組みに秘密があり、
カマキリの脚には、足場などにある程度
くっつくことができるような”吸盤状のもの”が
存在しています。

そのため、それを使って張り付くことができるほか、
爪のような部分もよく見ると存在しており、
それを足場などに引っ掛けることによっても、
壁などに張り付くことができるようになっています。

このあたりの仕組みが人間とは大きく違う部分であり、
カマキリが色々な場所を登ることができる理由の一つになります。

基本的にはほとんどの場所を登ることができる

カマキリは、基本的にほとんどの壁面を
登ることができます。
自然環境の樹木などは当然登ることができますし、
人工的な建物の壁面もカマキリは登ることが
できます。

実際に建物の壁などを登っているカマキリを
見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。

そのため、カマキリは↑のような特徴から、
色々なところを、自由に登ることができるのです。

滑りやすい場所は比較的苦手

↑のように、あらゆる場所をカマキリは
登ることができるのですが、
一方で、苦手な場所もあり、
”滑りやすい壁面”に関しては
苦手な感じですね。

例えば、水槽のような容器でカマキリを
飼育すると分かると思いますが、
確かに、水槽などの容器でも、
カマキリは壁に張り付いて、よじ登ったりすること自体は
可能なのですが、
”滑り落ちる”ような仕草を見せたり、
実際に落っこちてしまうようなことも
場合によっては見ることができます。

こういった場所でも、ある程度くっつくことはできますが、
他の壁面などと比べると、だいぶ動きにくそうに
している感じはありました。
(私が飼育したカマキリはどのカマキリも同じような感じでしたね)

近くに壁があると登ったり、途中の部分で休んでることが多い

カマキリは、近くに壁面があると、
その場に脚を伸ばして登り出すことが多いです。
実際に虫カゴの中で飼育してみると分かると思いますが、
下にいることの方が圧倒的に少なく、
虫カゴの横の部分に張り付いていたり、
上の部分に上った状態で、宙づりのような状態で
待機していることが、非常に多いです。

カゴの外に出しているような時でも、
何か”登れるもの”を近くに用意してあげると
鎌の部分を伸ばして登り始めたりすることは、
とても多いですね。

すべてのカマキリが同じ感じとは限りませんが、
日本国内でよく見かけるタイプのカマキリは、
壁を見かけると、その途中の部分まで登った状態で
待機していたりすることが多く、どこかに
張り付いているようなことが多いのです。

飼育する上での注意点は?

今回のお話の部分で、特別大きな注意点は
ありませんが、強いて言うとすれば、
先ほども書いたように、滑りやすい材質の壁面だと
滑ってしまい、カマキリが落っこちてしまったり
することもありますので、
できれば、滑りやすい材質のケースで飼育するよりも、
虫カゴなど、隙間を足場にできるような容器や、
水槽などで飼育する場合は、
足場にできるようなものを内側につけてあげるなど、
何らかの工夫をしてあげると、カマキリにとっても
より生活しやすい環境を作ることができると思います。

カマキリが壁面から滑り落ちてしまっても
それが原因で怪我をしたり、命を落としてしまったり
するようなことはまずありませんが
心配であれば、そのような対応をしておくと、
カマキリにとっても、飼い主にとっても
安心できるのではないでしょうか。

なお、どんなにカマキリにとって上り下りしやすい
環境を作ったとしても、
カマキリが弱ってくるにつれて、だんだんと壁面を
登ることができなくなってしまったり、
今までは平気で上り下りをしていたような部分で
あっても、滑りやすくなったりしてくるものです。

こればっかりは、カマキリという生き物の性質上も
仕方がないことなので、
最後までしっかりと見守ってあげるようにしましょう。

カマキリの個体にもよりますが、
最後のほうは、ほとんど壁面を登っていくことが
できなくなってしまうような個体も、残念ながら存在しています。
(ただし、逆に最後の最後まで、”ほぼ普通”に見えるような
振る舞いをするカマキリもいますので、このあたりに関しては
本当に”個体次第”という形になりますね)

まとめ

カマキリの脚は、当たり前のことですが
人間とはその仕組みが大きく異なるために、
ほとんどの壁面を自由に上り下りしたり
することができます。

流石につるつるしているようなところだけは
滑り落ちたりするようなこともありますが、
それでも、人間からしてみれば
十分凄いことですね。

飼育の際には、先ほども書いた通り、
滑りやすい部分の対策をしてあげると、より安心です。

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