カマキリに人間の言葉は通じるの？意思疎通はできる？

カマキリに人間の言葉は通じるのかどうか、
カマキリと意思疎通することはできるのかどうか、
この点について解説していきます。

カマキリに限らず、ペットを飼育する際には、
ペットに話しかけるような人もいると思います。

確かにカマキリも顔を人間の方に向けたりして
何となく人間に反応しているような素振りを
見せることも多い昆虫ですから、
声を掛けたりだとか、そういったことを
したくなってしまう気持ちも十分に分かります。

では、カマキリに人間の言葉は
実際に通じるのかどうか、
覚えたりするのかどうか、その点を見ていきましょう。

カマキリに人間の言葉は通じない
まとめ

カマキリに人間の言葉は通じない

カマキリには、残念ながら人間の言葉が
通じることはないと考えられます。
そこまで知能はカマキリにはありませんし
”音”として認識することは出来ても、
”人間が何を言っているのか”ということに関しては
理解まではしていないと考えられます。

これはカマキリ以外の昆虫でもそうですが、
基本的に人間が何を言っても
その言葉の意味を言葉で理解している…というほどの
ことはできていないと考えられます。

意思疎通は難しい

そのため、カマキリと”言葉”で意思疎通を行うことは
現実的に困難であると思われます。

実際にカマキリの立場に立ってみることは
人間には出来ませんから
100パーセントの答えを導き出すことはできませんが
現実的にカマキリと意思疎通することは
まず”できない”と思ってください。

ただ、意思疎通をすることはできなくても、
エサを与える動作をすれば
カマキリからすれば”エサが目の前に来た”ということは
理解できますし、
そういった本能的な部分に訴えかけるような形で、
カマキリの世話をすることは出来ます。

が、カマキリからしてみれば
”人間がエサをくれた”というよりかは、
恐らく”エサが目の前に現れた”ぐらいの認識でしか
ないと思うので、
人間が思っているのと、カマキリ側の感じ方には
大きな差があるかもしれません。

カマキリは何か喋るの？

喋る…と言っても人間みたいに言葉を
喋る動物はいませんが、
カラスのように”人間以外の言葉でコミュニケーションをとる”
生き物はたくさんいます。

ただ、カマキリは鳴き声のようなものを
一切発さないので、
カマキリ同士で何かコミュニケーションを
取ることができているのかどうかは、不明です。

人間とは違い、寿命も非常に短いために
親と行動するようなことはないですし、
（そもそもカマキリの場合、誕生するときには既に親は
ほぼ確実にいないので、会うこともありません）
団体で行動するような生き物でもありません。

そのため、”仲間とコミュニケーションをとる”必要性が
ある場面は、カマキリの人生の中ではあまり存在していない、
というのも事実になります。

生まれてから、最後までほとんどの場面で
カマキリは単体（もちろんたまたま一緒にいるようなこともありますが）で
過ごしている生き物になりますので、
カマキリ同士で何らかのコミュニケーションのようなものを
ある程度取れているとしても、
それはあくまでも”本能的なもの”で、
具体的なコミュニケーションまで取っているのかどうかは
何とも言えないところです。

行動パターンを知り、対応することは出来る

人間は、残念ながらカマキリと
コミュニケーションを取ることはできませんので、
直接的に意思疎通を図るのは難しいことです。

こちらが何を言ったとしても、恐らくカマキリは
それをしっかりと理解しているようなことは、
残念ながらないでしょう。

しかしながら、カマキリの行動パターンを理解して、
人間側が配慮することで、
カマキリとコミュニケーション…と行かないまでも
ある程度、こちらのしてほしいことを伝えたり、
カマキリにこうしてもらいたい、ということを
伝えたりすることはできるかと思います。

例えば、エサを食べてもらうためには
”カマキリの視界に入る位置でそのエサを動かす”ということを
すると、カマキリにもそれがエサだと
認識して貰うことができます。

言葉は通じずとも、こうして
カマキリの習性を理解した上で人間側が
行動を考えれば
ある程度の「コミュニケーション」…とまではいかないまでも
「これはエサだよ」だとか
「こうしてほしい」だとか、そういったことは
間接的な形で伝えることができます。

カマキリによっても、個体差があって、
なかなかエサを認識してくれないようなカマキリもいれば
少しカマキリの視界内でエサを動かせばすぐに気づいてくれるような
カマキリもいるのでこういった差も面白いところですが、
カマキリの習性を理解すればするほど、
人間側が上手く工夫を行うことで、
カマキリにこちらの意思を伝えることは、
コミュニケーションは取れずともある程度、
行うことができるのです。