カマキリを飼育する際に大切なことの一つが
「餌」になります。
当然のことですが、カマキリも生き物ですから
餌が無ければ生きていくことはできません。
では、どのような餌をあげれば良いのでしょうか。
餌の基本から応用まで、
カマキリの餌について、解説します
餌の基本
カマキリは何を食べるの?
何をあげれば良いの?って言う方は
意外と多いかと思います。
そこで、今日はカマキリのエサについてご説明。
まず、大原則として、
カマキリは「肉食」です。
と、いうことで草を虫かごに入れておいても
食べたりはしません。
では、何をあげれば良いのか?
答えは「虫」または「肉」です。
カマキリは肉食なので、
ハエやバッタ、コオロギなど、虫全般を食べます。
中にはハチと戦って仕留めた記録もあるとか…
と、いうことで生きた虫を捕まえてあげると、
カゴの中でカマキリは虫を捕食し、美味しそうに食べてくれます。
え?虫?
虫を捕まえて食べさせる、なんてできない?
捕まえてくる虫の数にも限界がある?
じゃあカマキリの飼育はできない?
いえ、大丈夫ですよ。
虫をあげなくてもカマキリはしっかりと生きていけます。
私のカマキリも基本は虫以外を与えていましたが、
3代目のカマキリは3月まで生きていました!
で、何をあげれば良いのかと言うと…
肉系、刺身、ヨーグルト等です。
ソーセージや牛肉、豚肉、鶏肉、何でも
食べてくれます。
ファミリーマートのファミチキや揚げ鳥なんかも
喜んで食べてくれますよ
え?あげても捕食しない?
実はカマキリは動いているもの以外は基本的に
食べてくれないのです。
なので、エサをあげる際には
カマキリの前であげるものを少し動かしてあげましょう。
すると!カマキリが動いているエサの方を向いて
捕食してくれるはずです!
ただ、自分の手ごと捕食されないよう、
つま楊枝や箸を使うと良いと思いますよ!
ここで注意ですが!
タレだらけの焼き鳥や味付け、添加物系の肉はできるだけ
避けた方が良いです!
カマキリへの影響が出るかも知れないので…
レッド系チキンや塩だれなんちゃら…とかは
避けて、なるべく普通の加工されていない系統の肉が
良いです!
あと、水は忘れずに与えましょう!
水がないと生きていけません。
水場を作っても自分から飲みにいかないことも
多いので、霧吹きやスプーンなどで口元に
水を与えてあげましょう!
ちなみに、食べ過ぎてダメになってしまうこともあるので、
適量を与えるようにしましょう!
1日1回ぐらいを目安に与えましょう!
餌やりに便利な爪楊枝
生きている昆虫などをエサにする場合は
獲物が動いているのでカマキリたちは勝手に捕まえて
食べてくれますが、
肉やソーセージなど、動かないものをエサとしてあげる場合は、
自分から捕食はしてくれません。
カマキリの視線の先で、肉などを動かしてあげることで
獲物だと認識し、捕食して食べてくれるのです。
なので、カマキリの目の前で肉を左右に動かしたり、と
そういう配慮をしないと食べてくれないのですよ…。
ただ、手で動かすのも怖い!という人もいるでしょうし、
肉を捕えるため、鎌を振りかざしたカマキリに自分も
攻撃されてしまうかもしれません。
そこで、爪楊枝を使うことをおすすめします
つまようじの先端に肉を刺して、
楊枝を動かすことでカマキリの気を引く。
これが一番良い方法かな・・と。
爪楊枝であれば攻撃される心配もないので、
安心してエサやりをすることができますよ!
上のようなものをネットなどで準備しても良いですし、
100円ショップなどで爪楊枝を購入しても良いかと思います!
エサをあげる側も受け取る側も安心して、
エサやりが出来ると良いですね!
餌をいれておくだけではダメ?
カブトムシあたりは、
昆虫ゼリーか何かをカゴの中に入れてくれるだけで
エサを食べてくれますが、
カマキリはそうはいきません。
蟷螂は動いていないものをそもそも
「エサ」として認識してくれません。
なので、適当な肉やヨーグルトを
カゴの中に入れておいても食べてくれないわけです。
たまたま口がヨーグルトなどにつけば
舐める可能性もありますが、
基本的には食べてくれませんし、
飢えても、エサとして動いていないものは認識できないので、
なんと!そのまま力尽きてしまいます(汗)
そのため、カマキリを飼育する際には
必ずエサは手で(爪楊枝などに刺してでOKです)
あげるようにしましょう。
そうしないと、力尽きてしまいます!
冬に孵化してしまった場合の餌やり
飼育は室内で…
冬に孵化してしまった場合、当然 飼育は室内で行いましょう。
外の冷たい空気の中では幼虫たちにとっても辛い環境になってしまいます。
卵が孵化するようなレベルの暖かい室温であれば
とりあえず環境的には問題ないかと。
エサは…?
本当は生きた昆虫が良いのですが、冬場はなかなかいませんよね。
なので、成虫と同じようにソーセージなどを小さく切ったものを
あげると良いです。
成虫と同じように、動かないモノは食べないので、
爪楊枝などで刺して、近くでソーセージなどを動かしてあげるか、
もしくは糸などで吊るして、ソーセージを動かすか…
とにかく「獲物」だと認識させてあげないといけません!
あと、もちろん 水も必要ですよ。
ヨーグルトも行ける!
ヨーグルトをスプーンなどに入れて口元に
持って行ってあげれば、食べてくれます。
成虫と同じですね。
私はカマキリにプリンをあげたことはありませんが、
調べてみるとプリンでも大丈夫みたいです。
ただ、変わり種のモノはやめておきましょう。
念のため。。
一般的なヨーグルトやプリンがおすすめですよ!
万一、冬にカマキリが孵化してしまっても
慌てずに、室内で夏や春と同じように飼育すれば問題ありません。
エサもソーセージやヨーグルトなら1年中手に入りますから
安心ですよね!
ヨーグルトをあげる場合…
カマキリのエサの一つ、
ヨーグルト。
勿論、自然界でヨーグルトは手に入らないので
飼育環境下限定ではありますが…
カマキリのエサとして、
「ヨーグルト」もあげることができます。
あげる時はスプーンなどにヨーグルトをつけて
口元に近づけてあげると
食べてくれますよ。
ただし、これは私の個人的な感想ですが、
カマキリによっては、あまりヨーグルトを
食べてくれない個体といます。
初代カマキリはよく食べてくれましたが、
2代目や6代目はヨーグルトをあげると
カマで払いのけるようにして
嫌がっていました。
この辺は好みの問題かも知れませんね。
カマキリが嫌がっているときは
無理に与えずに、
他のえさをあげると良いですよ。
あげるヨーグルトはできるだけ
普通のタイプが良いと思います。
色々な味付けがされているものでも
大丈夫だとは思いますが、
出来るだけ一般的なヨーグルトの
方が良いかと。
ちなみに、あげるときに体についてしまったりすると、
自分では落とさないので
落としてあげるか、自然に落ちるのを
待ちましょう。
餌としてのバッタ
バッタを食べる!といっても幼虫の時はサイズ的になかなか
厳しいので、ある程度成長してからになりますね。
幼虫の時はコバエとかを食べます。
バッタは草食なので、基本的にカマキリと戦ったら
勝ち目はありません。
なので、基本は逃げ、ですね。
ただ、カマキリの捕獲能力はかなりすぐれているので
捕まってしまうバッタも多いです。
逆にバッタにカマキリが食べられてしまうことは
無いはずです。
何故なら上でも書きましたがバッタは草食なので、
カマキリを食べたりだとか、そういうことはしません。
さて、バッタにも色々な種類がいますが、
カマキリが主に食べるのは小さめのバッタ
(オンブバッタ)になるでしょうね。
トノサマバッタとかも捕獲しようと思えば
できるのかも知れませんが
流石に私はそんな場面を見たことがありません
ただ、ネット上にはハチやネズミ?、芋虫、金魚などを
捕食しているカマキリの動画などもあった気がするので
トノサマバッタも捕獲しようと思えば
できるのだとは思いますけどね。
ちなみに、私はバッタとカマキリを同時に飼育していたことが
あります。
勿論、別々のカゴで、ですけどね!
草は食べないの?
カマキリは肉食
カマキリは肉食なので、草は食べません。
私が初日に入れた草も当然のことながら
食べませんでした。
基本的に昆虫や肉系しかカマキリは
食べてくれないのです。
草を食べていた?
カマキリが草を食べているように
見えることもあるかもしれません。。
しかしながら実際には草を食べているわけではなく、
草の上を歩いている子虫を食べている、
もしくは草にしたたる水を飲んでいるの
どちらかだと思います。
と、いうことで餌としては…
エサとしては草は食べません。
しかしながらカゴの中に草を入れておいてあげると
隠れたり、上に乗ったりするので、
カマキリの快適な生活環境を作るためには
いくつか入れておいてあげると良いですよ。
生きている餌をあげなくても大丈夫?
カマキリは自然の環境化では
基本的に「生きた昆虫」を捕獲してそれを食べます。
しかしながら、飼育環境化では生きたエサを
与えるのはなかなか難しく、
場合によっては肉などオンリーになることもあると思います。
「生きた昆虫を与えないと健康に影響する?」そんな
声もありますが、果たして実際のところはどうなのでしょうか?
答えは「影響なし」だと思います。
適切にエサを与えていれば問題ありません。
と、いうのも、私が飼育したカマキリも
生きたエサは全く与えていませんでしたが、
2代目カマキリ、3代目カマキリは3月まで生き延びています。
他のカマキリも11月や10月など、一部例外のカマキリを
除いて平均寿命を生き延びています。
と、いうことで実際に飼育してみた感じでは
「生きたエサを与える・与えない」は
カマキリの寿命に影響せず、
エサを適量、しっかりと与えること
が大事なのだと思います!
自分よりも大きいものでも食べるの?
答えは…捕獲できれば食べます。
カマキリは自分よりも大きな相手であっても
そのカマで捕獲して、食べることがあります。
もちろん、逆に食べられてしまうこともあるのですが、
巨大な芋虫を食べていたり、ネズミに噛み付いていたりする
動画までありました。
動くもので捕獲できるものであれば
自分より大きくてもカマキリは捕食するようです。
流石にサイズの大きいものを”完食”するのは
難しいみたいですけどね・・・!
他のことをしている時に餌をあげても平気?
掃除中…
触覚などの掃除をしている最中。
これは別にあげても大丈夫だと思います。
ただ、掃除は中断されてしまいますから、
長くても恐らく数分ですし、待機していても良いかとは思います
産卵中…
メスはタマゴを産みます。
あくまでも個人的な意見ですが、産卵中は、エサを無理に
与えようとして、邪魔をしないことをおすすめします。
産卵に失敗すると大変ですからね。。
産卵が終わってからにしましょう。
脱皮中
これはそっとしておきましょう。脱皮はカマキリにとって
命がけの行為です。邪魔されることによって、失敗
してしまう可能性もあります。
交尾中
これも邪魔するべきではありません。エサを与えるのであれば
交尾終了後が望ましいです。
あまり邪魔をするべきものではありません。。
「掃除中」以外に何かしているときは、基本的に
終わるのを待つ、というのがベストです
カマキリにとっても、邪魔されて気持ちの良いモノでは
ないでしょうから。。
こんなものも食べるの?
○ソーセージ
嫌いで食べてくれないカマキリもいますが、基本的には食べてくれました。
○揚げ鳥(セブンイレブン)
2代目カマキリの好物でした。揚げ鳥の日はいつも以上にたくさん
食べていました。2代目が生前、最後に食べたものも揚げ鳥です
○ファミチキ
これも2代目がよく食べてましたね。チキン系、好きみたいです。
○ヨーグルト
これは初代カマキリしか食べてくれませんでした。
他のカマキリは嫌そうに、振り払うしぐさをしてました。。
○からあげクン
ファミチキ、揚げ鳥を食べるのであれば、これも勿論食べます。
なかなか美味しそうに食べてくれましたよ。
○スモークタン
なんと、これも食べるのです。結構好きだったのか美味しそうに
食べていました。
○ビアソー
ビアソーセージ。これをちぎってあげると、結構喜んで(?)
食べてくれました
カマキリとコンビニ
コンビニはカマキリのエサ探しに重宝する存在です
例えばホットスナックの類。
あれは蟷螂のえさになります。
もちろんスパイシー系とかはやめた方が良いですが、
揚げ鳥だとか、ファミチキだとか、からあげクンは
ちゃんと食べてくれますし、
そこそこ積極的なので、固体にもよると思いますが
嫌いではないようです
他にも、ヨーグルトもカマキリのエサになりますし、
ソーセージやハム、ベーコンなども食べてくれます。
このようにカマキリのえさになるものがたくさんあるのが
コンビニです。
私もカマキリ飼育の際にはお世話になったものです(笑)
生ハムも食べる?
生ハムも食べるカマキリは食べてくれます。
あまり変に味ついた肉とかはカマキリへの影響が
心配なので、あげませんが
生ハムは、自然界の肉(?)も生なわけですから
大丈夫であろうと言うことであげてみました。
2代目は長生きしているので、
生ハムも問題なくカマキリのエサにできると思います。
ただ、鶏肉をあげるようになってから
あまり生ハムを食べなくなりました(笑)
鶏肉をよこせってことなのでしょう^^
揚げ鳥をあげても大丈夫?
揚げ鳥をカマキリにあげてみると…どうでしょうか。
2代目、6代目カマキリあたりは
セブンイレブンの揚げ鳥をよく好んで食べていました。
2代目は翌年3月まで生きているので
蟷螂の健康上にも害はなかったみたいです。
(基本、普通の鶏肉なら何でも平気です
変に味付けされたものはやめた方が良いですが)
ただ、衣の部分は分らないので、
中身の肉の部分をあげるようにしていました。
結構おいしそうに長々と食べてくれましたよ!
ちなみに、関係があるかは不明ですが、カマキリに揚げ鳥を
あげはじめてから、
普通のソーセージは食べてくれなくなりました^^
贅沢になった…!?
まぁ、でもそんなに高いものではないですから、
ちゃんと食べてくれる「揚げ鳥」をあげるようにしていましたけどね^^
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