カマキリは、自分でお風呂に入ったり、
ましてやシャワーでシャンプーを使って
頭を洗ったり（笑）そのようなことはしません。
基本的には人間のように
お風呂に入ったり、手を洗ったり、みたいなことは
しない生き物です。
（カマキリ以外もほとんどの生き物はそんなことはしませんが）
しかし、中にはカマキリを飼育しているうちに
”カマキリを洗ってあげたい”などと思うような人も
いるのではないでしょうか。
そんな場合に”カマキリを洗う”ということは
しても良いのかどうか、
何か注意するべきポイントはあるのかどうか、
このあたりの点について、詳しく解説をしていきます。
カマキリを洗う必要はない
まず、結論から言ってしまうと、
カマキリ自体を飼い主の人間が”洗う”ということを
する必要はないかと思います。
確かに、可哀想に思ってしまうような気持ちも
分からないでもないのですが、
”人間の手でカマキリを洗う”などということをしてしまうと
逆にカマキリにダメージや負担をかけてしまう恐れがありますので
基本的にはそのようなことは”しない”ことをおすすめします。
洗う際に、人間が触ることでダメージを受ける可能性もありますし、
水につけるなどの行為をしてしまうと、
そのカマキリがハリガネムシに寄生されていた場合は、
ハリガネムシが外に出てきてしまい、
カマキリ自体が急激に弱ってしまって
命に係わる場合もあります。
（寄生されている時点でいずれそうなってしまう可能性は
高いですが、水につけたりすることでその時期を
早めてしまうことになりかねません）
必要な場所の掃除は自分で行うことも
カマキリは、人間のようにお風呂に入ったりすることは
流石にありませんが、
実はちゃんと、自分自身で必要な場所の”掃除”は
行っているので、
”何も洗ったりもできないで大丈夫かな？”と
心配に思うこともあるかもしれませんが、
実は、案外大丈夫なのです。
カマキリが自分で掃除を行う場所としては
触覚やカマの部分、脚の部分となっていて、
実際に飼育してみると分かりますが、
時折、触覚を自分で掴んで口でパクパクやっているような
仕草を見せることがあります。
（カマ・脚でも同じ仕草を見ることができます）
これがカマキリにとっての”掃除”であり、
カマや触覚など、自分自身で必要な場所に関しては
ちゃんと”掃除”をしているのです。
ですので、
飼い主がいろいろと手出ししてあげたくなる気持ちは
分かりますが、そっとしておいてあげるのが
一番であると思います。
綿棒などで優しく掃除する
もしも、カマキリにどうしても目立つ汚れが
付着してしまった場合などは
どうすれば良いのか。
例えばカマキリはヨーグルトなども食べますが
ヨーグルトを与えた際に、頭の部分に
ヨーグルトが付着してしまって
そのままになってしまった…ということも
場合によってはあると思います。
場所によっては、カマキリが自分でカマで掃除したり、
動いている間に勝手に取れてしまうこともありますが、
取れずにずっとそのままになっている場合、
（※仮にそのままでもカマキリの健康自体に影響はありませんが）
カマキリの掃除をしたい！と、思うこともあると思います。
この場合に関しては、本当に軽く霧吹きなどを当てるか、
綿棒などで「優しく」拭きとってあげるような感じで
掃除をしてあげると良いと思います。
先程書いた通り、水をどばっとかけたりすることは
よくありませんし、ハリガネムシ云々をさておいても、
カマキリ自体にダメージを与えてしまう可能性は
十分に考えられます。
そのようなことになってしまわないためにも
水を使う場合は、霧吹きなどで、優しく、少しだけ水をかけるような
感じで（カマキリ自体は雨の日に外を移動しているわけですから
そのぐらいであれば、問題はまずないと思います）どうしても
気になる汚れの部分を取ってあげることは、
良いと思います。
当然のことですが、極端に冷たい水や、熱湯などを
かけてしまうと少しでもダメージを与えてしまう可能性は
ありますので、人間が手を洗っても問題ないぐらいの水温の水で…
ということを心がけておくと、カマキリに
ダメージはないと思います。
本体よりも虫かごの掃除を
カマキリ本体は、ここまで書いて来た通り、
あまり掃除をする必要はありませんし、
人間がカマキリを洗おうとしてしまうと、
逆にカマキリにとってダメージとなるようなことに
なってしまいかねないので、
”余計な事はしないようにする”ということを
おすすめします。
カマキリ自体を掃除するのであれば、
それよりも”カマキリを飼育している虫かご”やケースのほうを
掃除してあげた方が良いと思いますし、
その方が衛生面的にも重要になります。
カマキリの虫かご・ケースなどが汚れて来た場合は
一時的にカマキリを別の容器に移動するなどして、
普段、カマキリを飼育している虫かごなどを
洗い、それからカマキリを掃除し終えたその場所に
戻してあげる、ということがベストになるかと思います。
ただ、念のため
洗剤などを使って掃除する場合、
場合によってはカマキリにダメージを与えるようなことも
あるかもしれませんから、
よく洗剤を洗い流してから、
カマキリを戻すようにしましょう。
（洗い流していればほぼ確実に問題ないはずです）
間違っても洗剤が付着したまま
カマキリを戻してしまったりだとか
そういったことは控えましょう。
また、ケース・虫かごなどの掃除中は
カマキリを見失わないように注意です
（できれば他のケースに入れておくと安心です）
