カマキリはお正月の時期まで
生きることはできるのかどうか。
この点を解説していきます。
通常、カマキリと言うと
夏の終わりから秋頃には寿命を終えてしまう
イメージを抱いている人も多いと思いますし、
実際にカマキリはそのぐらいで
寿命を終えてしまう個体も多いです。
しかし、冬になっても
飼育環境下のカマキリは特に
生き続けることもあるのです。
では、年越しをして、お正月を迎えることは
できるのでしょうか。
この点について、解説していきたいと思います。
お正月を迎えることはできるの?
カマキリが無事にお正月を迎えることは
できるのかどうか。
この答えは「Yes」で、
実際に飼育環境下にいるカマキリは特に、
お正月を迎えることができる個体も
それなりに存在しています。
もちろん、どんなに注意して育てていても
”100%”お正月を迎えることができるわけでは
ありませんが、実際に私も
飼育していたカマキリのうち、何匹かは
年越しをして、無事にお正月を迎えています。
ですので、カマキリがお正月を迎えることができるのかどうか?
と、言われれば”できる”と、言うのが答えになるのです。
野生でもごく稀に…
一方、野生の状態で過ごしているカマキリにとっては
気温もそうですし、エサとなる他の昆虫もだんだんと
いなくなっていくため、カマキリにとっては
”食糧問題”も生じます。
雪などが降ってしまえば、それだけ気温も下がっていることを
意味しますし、カマキリにとっては
さらに辛い環境になることは間違いないでしょう。
そのため、自然環境下では、
なかなかカマキリが、お正月まで生き延びることは
”難しい”と、言うのも事実です。
しかしながら、それでも全てのカマキリが
お正月を前に息絶えてしまうわけではなく、
実際に私も見かけたことがありますが
”ごく稀に”お正月を過ぎても、
野生のカマキリを見かけるようなことはあります。
ずっとそのカマキリの行動を見ていたわけでは
ありませんから、
もしかしたら、”近くで誰かが逃がした”と、いう可能性も
なくはないですが、
色々な環境、運などによって
本当に時々ではありますが、年明けしても、
カマキリを見かけるようなことは
場合によっては”ある”ということになります。
飼育するときのコツは?
正直なところ、
飼育環境下でも、ザンネンながら
お正月を迎えることが出来ずに弱ってしまい、
息絶えてしまうカマキリも、たくさん存在しています。
どんなに飼い主が注意していたとしても、
こればっかりは個体差もあることですから
どうすることもできません。
特に、秋の終わりごろからは、
どんなに注意深く飼育を行っていたとしても、
確実に長生きさせられるかどうかは、
その時その時にもよります。
実際に私も、同じようにな育て方で、
3月まで生きたカマキリもいますが、
10月、11月で命を落としてしまったカマキリもいるために、
このあたりのことは一概に言い切ることはできません。
ただし、飼い主側の”ミス”によってカマキリが
命を落としてしまうようなことを
防ぐことはできますし、
そういったことを防げば、1日でも長生きしてくれる
可能性としては高まっていきますから、
下記のようなことに注意しつつ、
飼育をしていくようにしましょう。
・エサのやり忘れをしない
当然のことながら、エサをやり忘れてしまうと、
カマキリは生きていくことができませんので、
しっかりとエサやりは欠かさないようにしてください。
・水を与えることも忘れない
エサだけではなく、カマキリにとっては
”水”も非常に大事な要素の一つになります。
水をあげることを忘れてしまっても、
カマキリが命を落とす原因になりますので、
この点にも注意するようにしてください。
・寒い環境に放置しないようにする
カマキリは、寒さに弱いので、寒い環境に
放置しないようにする、ということも
大切なポイントの一つになります。
秋の終わりごろから、気温が落ちてきた際には
なるべく、暖かい環境(人間の生活しているスペース)で
一緒に飼育してあげることが大事になります。
ストーブなどをかけていない部屋に放置しておくと
カマキリにも相応のダメージとなってしまいますので、
この点は注意が必要です。
・基本的なダメージとなる行為はしない
これも当然ですが、カマキリに必要以上に
ちょっかいを出してしまったり、
カマキリを直接傷つけるような行為を
してしまったり、などなど
冬以外の季節であっても、カマキリにダメージを
与えてしまうような行為はしないようにしてください。
特に、冬場が近づいてくれば来るほど、カマキリの身体自体も
限界に近づいてきているので、基本的なダメージとなる行為を
すればより、カマキリに負担を与えることになってしまいますので、
注意するようにしましょう。
その先も生きることは可能?
お正月の先も、飼育方法と運次第によっては
生きることも可能です。
ただ、一般的に見かけるようなカマキリの場合、
やはり限界は「翌年の春の初め頃」までになるかと思います。
それ以上生きる、というのは
そもそもカマキリの身体の上でもはや限界なので
例えばカマキリで言う1歳を迎えたりだとか
そういったことは、かなり不可能に近い、ということは
残念ながら事実ですね。
また、どんなに注意して飼育してあげても、
人間もそうであるようにカマキリの寿命にも
”個体差”というものがありますから、
お正月まで生きることが出来なかった場合でも、
飼い主の皆さんは自分を責めたりしないように、注意です。