カマキリは秋になると茶色になるの?その答えは…?

基礎

「カマキリは秋になると茶色になる」
そう思っている人もいるかもしれません。

が…実はそういうものではありません。
緑色のカマキリは、最初から最後まで
若干の色あせはありますが、
緑色のままです。

緑色のカマキリが、秋になると共に
褐色や茶色になることは
基本的にはありません。

秋になると茶色になっているのではなく
茶色いカマキリは夏も茶色です。

それは、どうしてなのか、
詳しく解説していきます。

カマキリは緑だけではない

色々な本に登場するカマキリや
カマキリのラジコンなどのおもちゃ、
カマキリのイラストなどなど
世の中の「カマキリ」を見ていると
大抵のものは「緑色」で描かれています。

確かに、カマキリと言うと
緑色のイメージがありますよね。

しかし、カマキリの色は
必ずしも「緑」とは限らず
緑色以外のカマキリも
実際にはたくさん存在しているのです。

日本でよく見かける「オオカマキリ」も
緑色だけではなく褐色(茶色っぽい感じ)の
色もたくさん存在しています。

私もこれでま8匹ほどカマキリを飼育しましたが
その中の4匹は、褐色の個体でした。

そのため、元々カマキリには緑色以外の色も
存在している、ということは
知っておきましょう!

季節で色が変わることは…?

”ある程度”は季節で色が変わっていきます。
ただし、緑色だったカマキリが褐色になったり
するようなことはほとんどなく、
緑色のカマキリの場合は、緑色が少し
色あせる、というような感じです。

緑から茶色になったりはしません。

バッタでもそうですが、
確かに緑から、少し色が変わっていって
「弱ってきてるなぁ」という感じが
分かるぐらいには、変色はしますが、
それでも「緑は緑」であることに
変わりはありません。

緑色のカマキリは緑色系統の色の中で
変色していき、
褐色(茶色系)のカマキリは
茶色系統の色の中で変色していく、
そういう感じになっています。

季節が変化しても、
緑色のカマキリがいきなり完全に茶色に
なってしまったりすることは「ない」
ということになりますね。

夏でも春でも茶色のカマキリはいる

と、いうことで、
夏であろうと、春であろうと「茶色」系統の
カマキリは存在しています。

もしも秋や冬に茶色のカマキリを
見かけたのだとしたら、
それは季節が変わって変色したのではなく、
元々、春や夏の時点から既に
その色だった、ということです。

褐色のカマキリは色あせてしまったわけではなく
元々そういう色なので、
春・夏にも茶色系統の色のカマキリは
ふつうに生活しています。

他の色でも同じ

日本に生息するカマキリは
緑色と褐色系(茶色系)が多いですが、
他の色・模様のカマキリも
存在はしています。
他の色でも同じことで、
生まれつき、環境などによって
カマキリの色は決まっていて
緑⇒茶色もそうですが、
季節で変化しているわけではなく、
元々生まれつきそういう色だった、
ということになります。

先ほども書いた通り、
秋になってくると、だんだん色あせて
くるようなことはありますが、
それは「元々の色から」色あせて来るだけの
話であって、そもそもの色自体が変わってしまう…
とかそういうことではありません。

色による性質の違いは?

カマキリの色による性質の違いは
基本的にはありません。
当然、個体によって
同じ種類のカマキリ、同じオス・メスであっても
性格上の違いはあります。

妙に憶病なカマキリもいれば
妙に攻撃的なカマキリもいますし、
逆に驚くほど温厚なカマキリも見たことがあります。

なので、性格の違いは、色ではなく
個体差によるものですね。

緑色だから臆病、
茶色だから攻撃的…
そういう感じの分類は、特にありません。

色が悪くなってきたら…?

緑なら、緑色が少し傷んでいるような…
色あせた雰囲気になってくることは、確かにありますし、
茶色系統であれば、茶色は茶色でも
やはり、色が少し悪くなってくるようなことは
実際にあります。

季節の流れ・気温・日照時間などなど、
あらゆる条件が重なって来るので、
このあたりはどうすることも出来ない部分なので、
飼育しているカマキリの色が
悪くなってきても、やはり、どうすることもできません。

とはいえ、色が悪くなってきた=すぐにどうこう、ということでは
なく、色あせてきたような感じがあっても
そこから数か月間生きるようなカマキリも
実際にいたので、
色が落ちて来る、ということは、必ずしも
すぐに寿命が尽きてしまう、
ということではありません。

季節に関係なく緑も茶色もいる

最終的な答えとしては
春でも夏でも秋でも冬でも、
季節に関係なく、
緑色のカマキリもいれば
茶色のカマキリもいる、ということになります。

春はまだカマキリが産まれていない時期もありますし、
冬は多くのカマキリは既に命を落としてしまっていたり
しますが、カマキリの色自体は季節によって
大きく変化するものではないので、
どの季節であったとしても、
カマキリを見かけることができれば
緑色の個体や、茶色の個体、どちらも存在します。

決して茶色のカマキリが
「もうすぐ需要が尽きる老いてしまったカマキリ」だとか
そういうものではありませんので、
その点に関しては
勘違いしないようにしましょう!

若くても茶色いカマキリは茶色ですし、
老いておいても緑色のカマキリは
基本的に緑色です。

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