カマキリは雪の中でも生きられるの?その答えは?

基礎

カマキリは雪の中でも生きていくことが
できるのかどうか。

その点について解説していきます。

”カマキリ”というと、
夏のイメージが強いと思いますし、
実際に春から秋、主に成虫が活動するのは
夏から秋ごろになりますが、
冬になると全滅してしまう…ということではなく、
中には長生きしているカマキリも
実際に存在しています。

では、カマキリは雪の中で生きることは
できるのかどうか。
それを見ていきましょう。

雪の中でも生きることは可能

雪が降っているような環境でも、
生きること自体は可能です。

ただし、雪が降るような季節になっている時点で
カマキリは基本的に、既にかなり弱っていることが多く、
また、雪が降るような気温自体は、
カマキリにとって非常に大きな負担となります。

そのため、雪自体には問題はなくても
”雪が降るような環境”は確実に
カマキリの身体に負担をかけている、という点は否めません。

先ほども書いたように、冬まで生き延びた時点で
既にカマキリはかなり、肉体的に弱っている状態に
なっていることがほとんどなので、
その上、寒い状況…というのは
かなり厳しく、カマキリにとどめを刺すようなかたちに
なってしまう可能性もあります。

「雪」自体は特に問題はありませんが
「季節のタイミング」的な問題と「気温」は
カマキリにとって大きなダメージとなります。

野生のカマキリはかなり厳しい

雪が降るような環境の中、
野生のカマキリが生き抜くことは非常に難しいです。

雪が降る状況…ということは
当然のことながら「それなりに低い気温」であり、
冬の寒い気温はカマキリによっては
大きなダメージとなります。

もちろん、すぐに命を落としてしまうだとか
そういうことではありませんが
確実にカマキリの命を蝕んでいく要素であることも
また否めない事実となります。

加えて「食料」の問題もあり、
冬になり、雪が降ってくるような状況になると、
当然、「他の虫」も姿を消します。
身を潜めてしまう昆虫もいれば、冬は生きられない昆虫もおり、
そうなってくると、他の昆虫を餌としている
肉食昆虫であるカマキリにとっては
致命的な状況になります。

皆様もご存じの通り、冬になると
「虫」を見かけるような機会は少なくなっていきます。
当然、それはカマキリにとっても同じことで
カマキリからすれば「食料」がなくなっている
状況ですので、自分の身体は蝕まれる上に、
まともに食料も確保できない、という
非常に厳しい状態になってしまうのです。

雪の中、生きること自体は確かに可能ですが
カマキリにとって非常に厳しい環境であることも
事実であり、翌年の春まで生き延びるようなことは
自然環下では非常に厳しい…と、いうのが
現実になります。

飼育環境下ではどうなの?

飼育環境下ではどうなるのか。

これに関しては、自然環境にいるカマキリよりは
肉体的なダメージは非常に少なく、
長生きできる可能性は高まる、と言えるでしょう。

と、いうのも当たり前のことですが
雪が降っているような日であっても
家の中にまで雪が降り注ぐようなことは
屋根が壊れたりでもしていない限り
基本的にはないはずです。

そのため、飼育環境下では
雪が降ってもカマキリに対する
ダメージは最小限に抑えられますし、
室温に関しても、
冬場は暖房を使っているようなご家庭が
ほとんどだと思いますので、
外よりも飛躍的に暖かくなっているはずです。

加えて、人間が飼育している場合は、
餌も飼い主が与えていると思いますから
上で書いたような「雪が降っているような環境だと
餌に困ってしまう」というようなことも
飼い主が餌を与えるのを忘れでもしない限りは
心配する必要のないことです。

そういう意味でも、飼育環境にいるカマキリの方が
「雪」が降ることに対する影響は
ほとんど受けなくなりますし、
長生きできる可能性としては、高くなります。

ただし、カマキリにも限界がある

飼育環境においては、雪が降っているような
気候でも、部屋を暖かくすることができますし、
餌も飼い主が与えることによって確保することができますから、
カマキリ自体の寿命にも大きなプラスになるでしょう。

疑似的に、カマキリにとって夏とほぼ同じような
環境を作り出すこと自体もできるはずです。

しかしながら…
カマキリにはやはり”限界”というものがあります。

人間がどんなに健康を意識したところで、
さすがに年齢的に”限界”というものがあるのと同じで、
カマキリも限界というものが存在します。

カマキリの寿命は1年も持たずに尽きてしまうもので、
どんなにカマキリにとって最適な環境で
カマキリを飼育したとしても、
次の春を迎えて、その次の夏を…
という風にはなってはいきません。

雪が降っている日に外をうろうろしているような
野生のカマキリよりも、
室内で飼育されているカマキリの方が
長生きをする可能性としては高まりますが、
どうしても冬にかけて弱っていき、
最終的には命を落としてしまいます。

私がこれまでに飼育したカマキリたちの中にも
翌年の3月まで何とか生き延びたカマキリは
2匹ほどいましたが
やはり、どんなに暖かい環境で、
どんなに餌や水分をちゃんと与えていたとしても、
最後には力尽きてしまう…というのが
残念ながら、カマキリの運命です。

そのため、飼育している際には
雪を避けることはできますが、
それでも、カマキリに定められた寿命からは
逃れることはできない…ということですね。

野生のカマキリでもまれに雪の中生き延びているような
固体もいますが、やはり、時間の問題で
力尽きてしまうことは、避けられません…。

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