カマキリは普段、
逆さになっていることも多いです。
どういうことかと言うと、
例えば虫かごなどで飼育している際に
カゴの下側にいるのではなく
上にぶら下がっている状態、
ということですね。
足の方が、天井に、顔の部分が下にぶら下がっている状態…
そんな風な状態でぼーっとしていることも
多いです。
このことについて、
少しお話をしていきましょう。
カマキリはぶら下がっていることも多い
個体にもよりますが、カマキリは上から
ぶら下がるような状態になっていることも多く、
むしろ地面に普通に足をついていることの方が
少なかったりするのも事実です。
中には1日中ぶら下がるような状態に
なっていることも多いですね。
普段、あまりカマキリを見ない人にとっては
こんな状態で大丈夫なの?だとか、
落っこちたりしないの?と思うことも
あるかもしれません。
が、基本的には心配する必要はありません。
カマキリの普通の行動
カマキリが上からぶら下がるような状態に
なっているのは、カマキリにとっては
普通の行動であり、この点は特に
心配する必要はありません。
飼育環境下でもそうですし
野生環境であっても、葉っぱの裏側に
ぶら下がるなどして
垂れさがるような状態に
なっていることは多いので、
その点は特に心配する必要はありません。
常にぶら下がっていると
心配になってしまう人もいるかもしれませんが、
それがカマキリの「ふつう」なので、
特に何かをしたりしてあげる必要はなく
かえって、カマキリをいじったりする方が
カマキリにとってのストレスになってしまい
負担をかけてしまう可能性がありますから
余計なことをせずに
そっと見守っている、というのが
一番良い対応になります。
落っこちないの?
何かにぶら下がるような状態で
ずっといて、カマキリが下に落下して
しまうことはないのかどうか。
これは、時々あります。
個体や飼育環境によっては
結構頻繁に落下してしまうこともありますが
落ちた先の足場が特別変な環境でなければ
特に心配する必要はないかと思います。
私が飼育していたカマキリも
1匹だけ何回も落下してしまう
カマキリがいましたが、特に
寿命が短くなったりだとか
そういったことはありませんでした。
落ちそうな場所を危ない状態にしない
(深い水が入った容器を置くだとか)ようにすれば
あとは特に心配しなくても大丈夫ではないかと思います。
弱ってくると落ちやすくなる
カマキリが弱ってくると、だいぶ
落っこちやすくなってくる、というのも事実です。
私が飼育したカマキリのうちの1匹も、
次第に弱って来て、最後の方は
上にぶら下がることもできなくなってしまいました。
これは老化によって、カマキリ自体が
弱って来ていることが原因で、
どうしてもこれは避けようのないことです。
カマキリが弱ってくると
場合によっては、何度も落っこちたりだとか
そういうことを繰り返してしまうと思いますが、
人間にはどうすることもできないので、
見守ることしかできません。
ちなみに、全てのカマキリが
寿命が近づいてくると、ぶら下がる力が
弱ってくるわけではなく、
場合によっては、そういう前触れもなく
ある日いきなり急激に弱ってしまうカマキリもいます。
このあたりは個体差によるもので、
実際にそうなってみないと分からないことなので、
どうすることもできません。
ただ、今まで上にぶら下がっていたカマキリが
あまりぶら下がらなくなったりだとか、
頻繁に落っこちるようになってきている場合は、
カマキリが弱り始めている可能性があります。
獲物を待っている
カマキリがぶら下がって何をしているのかと言うと、
基本的には獲物の待ち伏せをしている、
ということになりますね。
飼育環境下だと、ぶら下がっていても獲物が
やってくる可能性は非常に低いですが、
自然環境下だと、そうして待機していると
他の虫が近くにやってきて
カマキリはそれを捕獲して食べる、という行為をします。
つまり、じっとしていて、獲物がやってくるのを
待っている、という意味合いもある行動、
ということになりますね。
外でカマキリを探してみると
案外、ぶら下がっているカマキリを
発見できることもあるかもしれません。
興味があれば、色々と探してみるのも
良いのではないでしょうか。
ずっと動かないけど大丈夫?
ぶら下がっているのが普通の行動の範囲内、
と言われてもカマキリがずっと
ぶら下がっていたりすると、
やはり心配になることもあるかと思います。
が、これも特に異常行動ではなく
普通の範囲内の行動なので、
カマキリがずっと動かずにじーっと
している場合でも、特に気にするような
必要はありません。
場合によっては1日中、カマキリが同じ場所で
ずっとぶら下がっているようなこともありますが、
特別心配したりする必要はないので
そっとしておいてあげましょう。
弱ってくると動きが少なくなってくるので、
こういった”同じ場所でぶら下がったまま動かない”ということも
起こりやすくなってしまいますが、
弱っていない場合であっても、
そういうことは起きますから、
見分けをつけるのはなかなか難しい事ですし
仮に、少し弱って来て動きが少なくなっているのだと
しても、人間がカマキリの寿命をどうこうしてあげることは
できませんから、あとは最後まで
カマキリのことを見守ってあげるぐらいしか
人間側に出来ることはありません。
ちなみに”ほとんど動かなくなってしまった”=
寿命が近い、とは限りません。
単純に、2、3日ぐらいずっとじっと
しているようなタイミングもありますから
あまり慌てすぎないようにはしましょう。