秋から冬にかけて、
”急に気温が落ちる”ような日も
出てくると思います。
カマキリにとって、そもそも寒い季節というのは
非常に負担になる季節で、
元々、寿命自体も短く、秋から冬にはその寿命が
尽きてしまうことがほとんどなので、
かなりカマキリにとっては負担になります。
では、急激に気温が落ちたような日は
どのように対応していけば良いのでしょうか。
この点について解説していきます。
基本的にはいつも通り
飼育しているカマキリの場合、
急激に気温が落ちた日でも、
”飼育の方法”としては
大きく変わることはなく、
基本的には”いつも通り”、
接していくことになります。
エサや水分などに関しても
いつも通りで良いので、
カマキリに特別な変化がなければ
通常の日と同じように飼育を続けましょう。
ただし、下記のようなポイントはしっかりと
覚えておくことも大事です。
寒い場合はストーブなどをつける
これは、カマキリのため、という意味合いも
当然ありますが、
その他にも”飼い主本人のため”という意味でも、
あまりにも急に寒くなった場合は
我慢をしすぎずに、しっかりストーブや
エアコンなどの暖房器具を利用するようにしてください。
無理に我慢をしていると、
自分自身も体調を崩すことになります。
人間が寒い、と感じるぐらいの気温は
カマキリにとっても決してプラスには
なりませんので、
ストーブやエアコンなどで部屋を暖めてあげると
カマキリにとっても、ダメージを最小限に抑えることができますし、
飼い主からしてみれば部屋が暖かくなりますから、
悪いことはないと思います。
直接ストーブの風などを当てない
当たり前のことですが、
いくら急に気温が落ちたからと言って、
カマキリに対して”直接ストーブの風を当てる”というような
ことはしないようにしてください。
これは、例えば虫カゴをストーブの前などに置いた場合
火傷や火災などの原因になる可能性もありますし、
カマキリの命に関わるような事態になる可能性も
十分に考えられます。
”直接温風を当てる必要”は全くありませんし、
カマキリを苦しめるだけなので、
そのようなことはしないようにしましょう。
例えば、ストーブをつけていれば十分に部屋は
暖まりますから、カマキリに余計な
ダメージを与えてしまうようなことは
”しない”ようにするのも大事なポイントの一つです。
エアコンの風は、ストーブほど危険ではありませんが
やはり良いモノではないでしょうから、
カマキリに直接風を当てるようなことは
”しない”に越したことはありません。
できれば人間の生活している部屋で
急に気温が落ちた日もそうですし、
真冬になって気温が落ちた場合もそうですが、
可能であれば”人間が生活している部屋”に
カマキリがいる虫カゴを置いてあげて
同じ部屋で過ごすようにすると、
カマキリにとっても一番良いことだと思います。
と、言うのも、ほとんどの人が
自分たちのいる部屋は、冬場であれば特に
「ある程度は暖めている」と、思います。
人間の生活している部屋でカマキリを飼育していれば
そういった”ある程度暖かい部屋”にカマキリも一緒に
置いておくことができるわけですから、
カマキリからしてみても、大分身体への負担は
和らぎますし、
生活しやすい環境になります。
逆に、人間と異なる部屋で生活していると、
恐らく、ほとんどの家庭は
”自分たちのいない部屋でストーブをつけたり”は
しないと思いますから
(むしろそれは危険なのでやってはいけないことです)
カマキリを人間とは別の部屋で生活させていると
当然のことながら、カマキリは寒い空間で一人、生活をすることになり、
カマキリ自体にも負担となってのしかかってくることになります。
そのため、できることであれば
急に寒くなった日も含め、人間と同じ部屋で
生活させてあげることができれば、
もしもカマキリに異変を感じたら?
急に気温が落ちてしまったような日に、
もしも飼育しているカマキリに
何か”異変”を感じた場合はどうすれば良いのでしょうか。
これに関して言えば人間に出来ることは
”暖かい部屋”に移動してあげることぐらいで
後はいつも通り接しつつ見守っていくことしかできません。
仮に寒さが決定打となって
急激に弱ってしまったのだとしても、
人間にカマキリの治療を行うことは
とても難しいことですし、
正直なところ、打つ手はない、というのが
現実になってしまいます。
なるべく暖かい部屋
(※ストーブの風に直接当てたり、極端なことは
しないようにしてください)に移動させて
(※既に移動している場合は何もできません)
後は状況を見守ることです。
”少し様子が変だな”と思ったとしても
必ずしもカマキリが弱っているとは限らず、
一時的に変な行動をしていただけの可能性もありますので
もしもその後、様子を見ていていつも通りの
振る舞いに戻ったのであれば、
それはそれで一安心ですが、
もしもそうならずに、
明らかにおかしな行動を取り続ける場合は
弱っている可能性もあります。
ただし、カマキリが急激な気温変化が
決定打となって急激に弱ってしまった場合であっても
飼い主に出来ることは残念ながら
ありませんので、
カマキリの様子を見守りつつ、
対応していくしかありません。
なお、ハリガネムシなどが出て来た場合に
関してはハリガネムシはそのまま駆除をして処分、
カマキリの様子を見守って下さい。
(ただ、残念ながらハリガネムシが
出て来た場合、そのカマキリが急激に
弱ってしまうケースが多いのも現実です)