カマキリは場合によっては”共食い”を
してしまうこともあります。
共食いのしやすさは、その種類や個体によって
異なっていて、
日本国内でよく見かけるカマキリについては
積極的に共食いをするような種類ではありませんが、
それでも、共食いが起きてしまうことはあります。
が、飼育しているカマキリが共食いしてしまったら、
やはり育てている身としてはショックだと思いますし、
子供が飼育しているような場合には、
共食いを見てしまうとトラウマになってしまうようなことも
あるのではないかと思います。
では、そんな共食いを飼育中に防ぐためには
そのようにすれば良いのでしょうか。
この点について解説していきます。
共食いを防ぐためには?
カマキリによる共食いを防ぐためには
どうすれば良いのでしょうか。
確実に防ぐ方法もありますので、
飼育している最中に共食いを起こしたくない!という場合は
そのポイントをしっかりと理解して
対応していくようにしましょう。
単体で飼育すれば確実に防げる
飼育しているカマキリの”共食い”を防ぎたいのであれば
単体で飼育することです。
共食いは、当然2匹以上で飼育している場合に
起きることですから、
飼育するのを1匹にしておけば、共食いが発生することはありません。
特に、カマキリの飼育が初めての場合、
2匹同時に飼育すると色々大変だと思いますし、
もちろん、共食いのリスクも発生してしまいますから、
初めてカマキリを飼育するときには1匹からスタートして、
慣れて来たら2匹同時…という感じにしていくと
良いのではないかと思います。
特に、万が一最初に飼育したカマキリたちが
共食いをしてしまったりすると、やはり、
トラウマになったりすることも人によっては
(特に子供は)あると思いますから、
最初は1匹で単体の飼育をすることをおすすめします。
そんなに、積極的に共食いを仕掛けるわけではありませんが
してしまう時はしてしまうので、その点は覚えておきましょう。
1匹ずつ飼育するのも手
カマキリを2匹以上同時に飼育する場合でも
”同じ虫かご”で飼育するのではなく、
それぞれ別の虫かごで”1匹ずつ”飼育するようにすると、
共食いなどの事故は発生しなくなります。
当然、”他の虫かご”の中にいるカマキリを
食べに行くことはカマキリにはできませんから、
2匹以上飼育する場合でも、カマキリごとにケースを分けておくことができれば、
それなら、共食いの心配はなくなります。
ただ、この場合に関しては
例えば、虫かごから出してカマキリを遊ばせる際などには、
事故が起きる可能性も十分にありますので、
もしも2匹同時にカマキリを外に遊ばせる場合は、
念のため、注意を払うようにしてください。
そんなに積極的に共食いしにいくわけではありませんが、
何かのはずみで片方のカマキリがもう片方のカマキリを
食べてしまう可能性は否定できませんので、
その点は注意をするようにしましょう。
どうしても心配であれば、2匹以上別々の虫かごで
飼育をしている際には、できる限り
”片方のカマキリを順番に”外で遊ばせるようにすると
良いかと思います。
1匹は虫カゴの中で待機させておいて、
もう1匹を外で遊ばせる…という感じですね。
空腹を避けるようにする
カマキリの共食いは、”カマキリが空腹になっている時”に
発生するリスクが高まりますので
それを避けるためには
”カマキリを空腹にしすぎないようにする”ということも
大事なポイントになります。
先程書いたように”1匹ずつ別々の虫カゴで”
飼育しているのであればこの点は心配する必要はありませんが
一緒の虫カゴで飼育している場合は、
カマキリの共食いが発生してしまわないように、
空腹になりすぎないよう、注意しましょう。
(ただし、エサをあげ過ぎてしまうとカマキリの寿命を
縮めてしまう恐れもあるので、その点も注意が必要です)
交尾時のカマキリに注意する
カマキリが共食いしやすい状況の一つが
交尾時で、この際に主にメスのカマキリが
オスのカマキリを捕食してしまう場合があります。
↑で書いたように、1匹で飼育している場合は
この心配はないですし、
2匹以上飼育している場合でも、カマキリを入れているケースを
別々にしていれば、
交尾の状態になることはありませんので、
心配は無用ですが、
同じケースで飼育している場合はこの点に細心の注意を払う必要があり、
共食いが発生する危険性が非常に高まるタイミングです。
そのようなことになってしまわないようにするためには、
交尾のタイミングが終わった際にカマキリ同士を
素早く引き離す必要があります。
もちろん、そのまま放っておいても、”100パーセント捕食されてしまう”
わけではなく、自力で逃げのびたり、
そもそも食べようとしない場合もありますが、
ただ、共食いが起きてしまう可能性も十分にあるので、
それを避けるためには、カマキリ同士を素早く引き離す必要があります。
引き離したあとは、しばらくの間は
別々のケースで飼育するなど、
共食いのリスクを避けるためには、そのような対応を
取った方が確実です。
まとめ
飼育環境下での共食いを避けるためには、
”1匹で飼育を行う”か、
2匹以上同時に飼育する際には、
”別々のケースで飼育をする”と、いうことを
おすすめします。
この点を守ってさえいれば基本的に共食いが
発生することはありませんので、
特に飼育に不慣れなうちは
1匹、あるいは2匹以上の場合は別々のケースでの
飼育を徹底すると良いかと思います。